昼寝好男のブログ

日々の経験から役立ちそうな内容を綴ります

『麗しのサブリナ』, 『ティファニーで朝食を』, 『シャレード』〜映画レビュー〜

映画

僕がまだ小さい頃、実家の壁にきれいな外人の白黒写真が貼ってあった。その白黒写真に写っていた女性がオードリー・ヘプバーンだと知ったのは、僕が成人した後だった。

2013年、オードリー・ヘプバーンをフルCGで再現した、GalaxyというチョコレートのCMが話題になった。 ヘプバーン自身が歌うMoon RiverをBGMにして構成されたその映像を見た後、Wikipediaをざっと読んでみたところ、彼女は6ヶ国語を不自由なく話したと書いてあった。彼女は映画女優としてのキャリアを早めにに切り上げ、ユニセフでの活動に傾倒していったことを知り、最近のハリウッドのセレブたちとは一線を画す彼女の生き方に興味を持った。

ちょっとした機会があり、オードリー・ヘプバーン主演の映画を、期間を置いて3つ観た。どの映画にも、思わず魅了されてしまうオードリー・ヘプバーンの表情があり、映画全体の完成度がいまいちとか、この配役はないだろうとか、そういった批評などまったく意味をなくしてしまう。

『麗しのサブリナ』は、この映画が元になって流行になったサブリナパンツもさることながら、ホットパンツ姿の彼女の脚線美が印象的だった。映画の途中で彼女が口ずさむ、バナナの歌や『バラ色の人生』のシーンも彼女の魅力が引き立っている。

映画の中で、富裕層と一般人の結婚でも許されるのが民主主義だなどという話が出て来て、しかし、金持ちと貧乏人が結婚した時、金持ちは賞賛されるが、貧乏人は何も褒められないじゃないか、などと皮肉る。成功者が賞賛される社会の欺瞞をチクリと突く場面だ。

『ティファニーで朝食を』は、ホリー・ゴライトリーの配役にヘプバーンを当てることに対してカポーティが猛反対したそうだが、他の女優が演じたとして、ティファニーの店の前で朝食を頬張る映像が、ヘプバーンほどの魅力的シーンになったかどうか、はなはだ疑問だ。カポーティの想定した肉感的な女優が店の前に立って食事をしても、清潔な美しさは感じられないだろう。

『シャレード』は、話の筋は娯楽映画の域は出ないものの、サスペンスとコメディのバランスがよく、最後まで楽しめる。パリの警部が、偽名を使ってホテルに泊まっている男を怪しんだ時、オードリー・ヘプバーンが、「あら、アメリカではよくあるわよ」と受けてみせたり、ある男の尾行を始めたヘプバーンが男に気づかれそうになって慌てておたく風の男とにわかデートを演じ、そのおたく君が舞い上がってしまう場面など、あちこちにコミカルなセリフのやりとりが散りばめられている。

最後に、オードリー・ヘプバーンが残した名言を紹介して本レビューを終えたい。

Nothing is impossible.
The word itself says,
"I'm possible"

Audrey Hepburn