昼寝好男のブログ

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米国国防総省の定める耐久規格「MIL-STD 810G」(MIL規格)について調べてみた

チェックリストの画像

僕の持っているChromebook(Acer C732T-F14N)は、MIL規格に適合しています。製品紹介のページには次のように書いてあります。

米国国防総省の定める耐久試験「MIL-STD 810G」の高温・低温耐久、防滴、防湿、耐振動、耐衝撃、防塵の項目をクリア。強化ハニカム構造とキーボード周りのラバーバンパーと合わせて、高い剛性、堅牢性を確保しました。

「MIL-STD 810G」とはどのような規格なのでしょうか。調査してみました。

MIL-STD 810Gの原文

ググればMIL-STD 810Gの原文はすぐに見つかります。800ページを超える内容です。
MIL-STD 810Gの表紙

規格は三部構成になっています。

  • 第一部 環境工学プログラムガイドライン
  • 第二部 試験方法
  • 第三部 世界気候地域ガイダンス

Acer C732T-F14Nがクリアしたという、高温・低温耐久、防滴、防湿、耐振動、耐衝撃、防塵それぞれの項目について具体的な内容を確認したいと思います。以降に掲載する図表はすべてMIL-STD 810Gからの転載です。

高温・低温耐久

まず、高温試験についてはBasic HotとHot Dryの2タイプの試験が用意されています。Basic Hotはアメリカ、メキシコ北西部および中部、西オーストラリア、サハラアフリカ、南アメリカ、南スペイン、アジア南西部および南中央部を想定した試験です。またHot Dryは、南西および南中央アジア、南西アメリカ、サハラアフリカ、オーストラリア中央部および西部、メキシコ北西部を想定した試験です。

それぞれ、1時間ごとに気温を変化させ、機器の正常動作を確認します。周囲の気温変化に連動して保管状態や輸送状態が変化することを想定しているところにリアリティを感じます。下表には湿度も記載されていますが、試験時に湿度コントロールは必要ないようです。
BasicHot

HotDry

次に低音試験ですが、Basic Cold(C1), Cold(C2), Severe Cold (C3) の3タイプがあります。
低音試験

低音試験では低音状態で動作するかどうかではなく、低音試験終了後に動作することを確認するようです。

防滴

防滴試験は、機器の保管中、輸送中、動作中に水の吹掛けによってどのような影響が出るかをテストします。規格書には試験機器の構造まで記載されています。
防滴試験

防湿

防湿試験は、いくつかのパターンについて行います。下図で青色の線は温度を、赤紫の線は湿度を表します。
防湿試験

耐振動

対振動試験は、トラック、ヘリコプター、ジェット機、鉄道など、さまざまなシチュエーションを想定したカテゴリ分けがされています。Acer C732T-F14Nの耐振動がどのカテゴリ試験をクリアしたのかわかりませんが、想定された周波数と加速度の下に機器を置き、終了後の正常動作を確認しているはずです。

耐衝撃

耐衝撃試験もさまざまなカテゴリがあるのですが、AcerのWebページの記述から、Acer C732T-F14Nは少なくとも落下試験はクリアしているようです。落下試験は、それぞれの面、縁、角を下にして122cmの高さから合計26回落下させ、正常動作を確認します。
落下試験

防塵

150μm以下の埃を密度10.6g/㎥、 秒速8.9mで6時間吹き付け、終了後に正常動作を確認します。

まとめ

MIL-STD 810Gについて調べたことを紹介しました。自分が所有しているAcer C732T-F14Nが、このようなテストをクリアしているのだと思うと愛着が湧きます。